ATP-CP系によるATPの生成

2020/06/14

 

 

皆さん、こんにちは。
「はなつ」です。

 

今日は、昨日の続きを書いていこうと思います。

ATP生成経路の一つ、「ATP-CP系」についてです。

 

 

ATP-CP系(クレアチンリン酸系)

筋肉や脳に蓄えられているクレアチンリン酸が、クレアチンとリン酸に分解されるエネルギーによってATPが生成される経路です。

 ATP-CP系は無酸素下(嫌気的条件下)でATPを合成する事が可能です。

 ATP-PCr系と呼ばれる事もあります。

 

ATP-CP系の特徴

ATPを生成する経路のうち、一番早い経路がATP-CP系です。

 

ただし、クレアチンリン酸の貯蔵量は多くはないため、短時間しかATPを供給することができません。

クレアチンリン酸は約8秒間の全力運動で使い切ってしまいます。

 

運動時、ATPが無くなってしまう前にATP供給を開始し、解糖系に引き継ぐまでのつなぎとなる重要なATP生成経路となっています。

 

クレアチンリン酸の貯蔵量

クレアチンリン酸の素となるクレアチンは、約90%が筋肉に存在しています。

総貯蔵量は、平均的体格(体重70kg)の人で約120gと推定されています。

その中の約3分の2がクレアチンリン酸として存在しています。

 

 

今日はATP-CP系についてでした。